スクールで子供たちを見ていると、
いつも同じ光景があります。

同じ日にスケートボードを始めたのに、
半年後には、まるで別の競技をしているかのような差が生まれる。

親御さんから、よく聞かれます。

「やっぱり才能なんでしょうか?」

でも、スケートパークの現場で何人もの子供を見てきた中で、
僕の答えは、いつも同じです。

ほとんどの場合、才能ではありません。


伸びる子は、“うまくなろう”としていない

ある日のスクール。

小学3年生の男の子が、
インターフェイキーに挑戦していました。

成功率は、ほぼ0%。

でも、その子はやめませんでした。

転んでも、板が飛んでも、
誰に言われるわけでもなく、また板に乗る。

気づけば、その日の練習で、
100回以上トライしていました。

一方で、別の子はこう言います。

「これ、合ってる?」
「どうやったらできる?」
「正解、教えて。」

どちらが半年後に伸びるか。

答えは、もう見えています。

スケートボードで一番強いのは、
“正解”を探す子ではなく、
“回数”を積み重ねる子です。


上達が止まる瞬間

不思議なことに、
ある時期から急に伸びなくなる子がいます。

その瞬間は、いつも似ています。

それは、
失敗を避け始めたとき。

  • 失敗したくない

  • 周りと比べ始める

  • できない自分を見せたくなくなる

スケートボードは、
本来「失敗するための競技」です。

でも、失敗を怖がり始めた瞬間、
挑戦の回数は減り、成長も止まります。


スクールで本当に大事にしていること

このスクールで一番大切にしているのは、
技の完成度ではありません。

大事にしているのは、これだけです。

  • 何回挑戦したか

  • 何回転んだか

  • 何回もう一度立ち上がったか

実は、
一番伸びる子は、
一番転んでいる子です。

それは、才能ではなく、
「挑戦できる環境」があるかどうかの差。

スケートパークは、
うまい人が集まる場所ではなく、
失敗できる人が集まる場所であってほしい。

そう思っています。


親御さんに、ひとつだけ伝えたいこと

子供が技を失敗しているとき、
大人は、つい言いたくなります。

「こうやったら?」
「さっきの子みたいにやってみたら?」
「もうちょっと頑張れるんじゃない?」

でも、その言葉は、
子供の“挑戦”を止めてしまうことがあります。

もし、声をかけるなら、
こんな言葉を選んでほしい。

  • 「今、めっちゃトライしてたね」

  • 「さっきより良くなってたよ」

  • 「自分のやり方、見つけてるね」

結果ではなく、過程を見る。

それだけで、
子供の伸び方は、驚くほど変わります。


スケートボードは、人生の練習だと思う

スケートボードは、
技を覚える競技ではありません。

  • 失敗しても、もう一度やる力

  • 自分で答えを見つける力

  • 他人と比べず、自分と向き合う力

こういう力を、
身体で覚える競技です。

だから、すぐに結果が出なくても、
焦る必要はありません。

むしろ、
「できない時間」こそが、
一番価値のある時間です。


最後に

上達が早い子と遅い子の差は、
才能ではなく、環境と姿勢。

もし、あなたの子供が、
今日もスケートボードに乗っているなら。

それだけで、もう十分すごい。

技は、必ず、あとからついてきます。


スクールについて

スケートボードは、
うまくなる場所よりも、
失敗できる場所が必要だと思っています。

ヒッピーインサイドスケートボードスクールでは、
「技」よりも「挑戦」を大切にしています。

もし、スケートボードに興味があるなら、
一度、パークの空気を感じに来てください。