スケートボードは、なぜ「考える力」が育つのか


「先生、どうやったらできますか?」

スクールではよく聞かれる質問です。

もちろん、コツやポイントを伝えることはあります。

でも、本当に上達する子を見ていると、少し違う共通点があります。

それは、

「自分で考えている」ということです。


正解が一つではないスポーツ


スケートボードには、

「このやり方だけが正解」というものがあまりありません。

同じオーリーでも、

足の位置は人それぞれ。

タイミングも、

力の入れ方も少しずつ違います。

だからこそ、

「自分にはどのやり方が合うんだろう?」

と考える時間が自然と生まれます。


失敗がヒントになる


技ができなかった時、

子どもたちは意外とたくさんのことを感じています。

「今は後ろに体重があったかな。」

「さっきより少し高く跳べた気がする。」

「次は足を少し前に置いてみよう。」

こうした小さな工夫を繰り返しながら、

少しずつ答えを見つけていきます。

失敗は終わりではなく、

次の挑戦へのヒントになります。


教えてもらうだけでは身につかない


もちろん、アドバイスは大切です。

でも、

言われた通りにやるだけでは、

本当の意味で自分の技にはなりません。

自分で試して、

「これだ!」

という感覚をつかんだ時、

その技は自分のものになります。

だから私は、

全部を先回りして教えるのではなく、

子どもたちが考える時間も大切にしています。


「考える力」はスケートボードの外でも役立つ


何か壁にぶつかった時、

「もう無理だ」と終わるのではなく、

「違う方法を試してみよう。」

そう考えられる力は、

学校でも、

仕事でも、

これからの人生でも役に立ちます。

スケートボードは、

技術だけでなく、

そんな考え方も育ててくれると感じています。


親御さんへ

子どもが悩んでいる姿を見ると、

つい答えを教えたくなることがあります。

でも、

少しだけ待ってみると、

子ども自身が答えを見つけることがあります。

その時間は遠回りに見えて、

実は一番大きな成長につながる時間です。


最後に

スケートボードは、

技を覚えるスポーツであると同時に、

自分で考え、

工夫し、

答えを見つけるスポーツでもあります。

だから私は、

子どもたちが「できた!」と笑顔になる瞬間だけでなく、

「どうしたらできるかな」と真剣に考えている時間も、とても大切にしています。

その積み重ねが、

技術だけではない、

人生につながる力を育ててくれると信じています。