子どもが「辞めたい」と言ったとき、親ができること


「もうスケボー辞めたい。」

子どもからそう言われたら、

親としては少し戸惑うと思います。

「せっかくここまで続けたのに。」

「もう少し頑張ればできるのに。」

「本当に辞めてもいいのかな?」

いろいろな気持ちが出てきます。

でも、スケートボードを通してたくさんの子どもたちを見ていると、

一つ思うことがあります。

「辞めたい」という言葉だけで、すぐに答えを出さなくてもいい。

ということです。


「辞めたい」の中身は、ひとつじゃない


子どもが「辞めたい」と言う理由は、

必ずしも「スケボーが嫌いになった」ではありません。

もしかしたら、

「技ができなくて悔しい。」

「失敗するのが怖い。」

「友達みたいに上手くできない。」

「最近ちょっと疲れている。」

そんな気持ちが隠れているかもしれません。

だから、

「じゃあ辞めよう。」

とすぐに決める前に、

「どうして辞めたいと思ったの?」

と聞いてみる。

それだけでも、

子どもの本当の気持ちが見えてくることがあります。


続けさせることが正解でもない


ここは、とても大切です。

「一度始めたんだから最後までやりなさい。」

必ずしも、それが正解ではありません。

子どもには、

子どもの気持ちがあります。

本当にスケートボードが嫌いになったのであれば、

辞めることも一つの選択です。

大切なのは、

無理に続けさせることではなく、自分の気持ちと向き合うこと。

だと思っています。


でも、簡単に諦めることとも違う


一方で、

「嫌だから辞める」

を毎回そのまま受け入れるのも、

少し違うかもしれません。

なぜなら、

できないことにぶつかった時、

一度立ち止まることと、

すぐに諦めることは、

同じではないからです。

「今はうまくいかない。」

「少し休んでみよう。」

「もう一回だけやってみよう。」

そんな選択肢もあります。


子どもに必要なのは「答え」ではなく「考える時間」


親が答えを決めるのではなく、

子どもと一緒に考えてみる。

「本当に嫌なのかな?」

「ちょっと疲れてるだけかな?」

「何が一番嫌だったのかな?」

そうやって自分の気持ちを整理する経験も、

子どもの成長の一つです。


スケートボードは「続ける」も「休む」も自分で考える


スクールでも、

毎回絶好調の子ばかりではありません。

今日はあまりやる気が出ない。

今日は失敗ばかりする。

そんな日もあります。

そんな時には、

無理に結果を求める必要はありません。

少し休む。

簡単な技をやる。

友達と話す。

そして、またやりたくなったら滑る。

そんな時間があってもいいと思っています。


親御さんへ

子どもが「辞めたい」と言った時、

一番大切なのは、

「辞めるか、続けるか」をすぐ決めることではありません。

その言葉の奥にある、

子どもの気持ちを知ることです。

そして、

自分で考えて決める経験を、

そっと支えてあげること。

それが親にできる、

大きなサポートなのではないでしょうか。


最後に

スケートボードを続けることには、

確かに価値があります。

でも、

「続けること」そのものを目的にしてはいけないと思っています。

大切なのは、

自分で挑戦して、

自分で悩んで、

自分で選ぶこと。

その経験こそが、

スケートボードを通して身につく、

大きな力なのかもしれません。

だからもし、

お子さんが「辞めたい」と言ったら、

まずは一度、

その言葉を一緒に聞いてあげてください。

その先に、

「やっぱりもう少しやってみたい」

という答えが見つかるかもしれない。

あるいは、

「今は少し休みたい」

という答えかもしれない。

どちらであっても、

自分で考えて出した答えなら、

その経験はきっと、

次の一歩につながっていきます。