プロスケーターも、最初から上手かったわけじゃない。


スケートボードの動画を見ていると、思うことがあります。

「なんで、こんなことができるんだろう?」

高いジャンプ。

信じられないようなトリック。

難しいセクションを、まるで簡単なことのように滑っていく。

世界で活躍するプロスケーターたちを見ていると、まるで最初から何でもできたように感じることがあります。

でも、もちろんそんなことはありません。

今、すごい滑りを見せているスケーターにも、何もできなかった時間があったはずです。

初めてボードに乗った日。

思うように進めなかった日。

何度やっても技ができなかった日。

悔しい思いをした日。

その積み重ねの先に、今の姿があります。


 

最初の一歩は、みんな同じ

どんなに有名なプロスケーターでも、最初から難しいトリックができたわけではありません。

最初はボードに乗ることから。

少しずつバランスを覚え、滑ることを覚え、自分なりのスタイルを見つけていく。

そして、もっと上手くなりたいと思う。

新しい技に挑戦する。

失敗する。

また挑戦する。

この繰り返しは、プロでも初心者でも変わりません。

違うのは、今できることのレベルです。

挑戦して、失敗して、また挑戦する。その過程は、誰にとってもスケートボードの一部です。


 

すごいのは、技だけじゃない

プロスケーターの魅力は、技の難しさだけではありません。

同じ技でも、人によってスタイルが違います。

スピードを生かした滑り。

流れるような動き。

独創的なトリック。

その人にしか出せない雰囲気。

スケートボードには、単純に技の難しさだけでは測れない面白さがあります。

だからこそ、スケートボードを楽しむうえで大切なのは、誰かと同じになることではありません。

憧れのスケーターを見つける。

その人の滑りを真似してみる。

そこから、自分の好きなスタイルを見つけていく。

憧れは、誰かになるためではなく、自分の可能性を広げるためにある。

そんな楽しみ方も、スケートボードの魅力です。


 

子どもたちにも、それぞれのペースがある

スクールでも、子どもたちの成長のスピードは一人ひとり違います。

すぐに新しい技ができる子。

じっくり時間をかけて覚える子。

何度も失敗しながら、少しずつ前に進む子。

どれが正解ということはありません。

大切なのは、周りの子と比べて焦ることではなく、昨日の自分からどんな一歩を踏み出せたかです。

昨日は怖くてできなかったことに挑戦できた。

失敗しても、自分からもう一度並んだ。

先生に言われる前に、自分で考えて練習を始めた。

こうした変化も、立派な成長です。

技ができるようになることは、もちろん嬉しい。

でも、そこにたどり着くまでに身につけた姿勢も、同じくらい大切にしたいと思っています。


うまくいかない時間にも、意味がある

スケートボードを続けていると、必ず壁にぶつかります。

昨日までできていたことが、今日はできない。

何度練習しても、あと少しのところで失敗する。

友達が先にできるようになって、悔しくなる。

そんな時間もあります。

でも、うまくいかない時間は、必ずしも無駄ではありません。

自分の動きを考える。

やり方を変えてみる。

先生に相談する。

少し休んで、もう一度挑戦する。

そうやって、自分なりの答えを探していく。

もちろん、続ければ必ずすぐに結果が出るわけではありません。

それでも、挑戦するなかで気づけることがあります。

できなかった経験も、次の一歩を考える材料になる。

それが、スケートボードの面白さの一つです。


 

プロを目指さなくてもいい

ここで、一つ伝えたいことがあります。

スケートボードを始めたからといって、プロを目指す必要はありません。

大会に出なくてもいい。

難しい技ができなくてもいい。

友達と楽しく滑る。

好きな場所をクルージングする。

昨日できなかったことに挑戦する。

自分なりの目標を見つける。

それだけでも、スケートボードを楽しむ理由になります。

プロスケーターのような技を見て憧れることも、もちろん素晴らしいことです。

でも、誰かと同じ場所にたどり着くことだけが、スケートボードのゴールではありません。

自分が楽しいと思える滑り方を見つけること。それも、立派なスケートボードの楽しみ方です。


 

いつか振り返ったときに

今、スケートボードを始めたばかりの子どもたち。

まだ思うように滑れない子。

新しい技に挑戦している子。

何度も失敗して、悔しがっている子。

もしかしたら、今は自分の成長を実感できないかもしれません。

でも、何か月か先、何年か先に振り返ったとき、

「最初は全然できなかったな」

と思う日が来るかもしれません。

そのとき、できるようになった技だけではなく、挑戦してきた時間そのものも、自分の成長として感じられたらいいと思います。

プロスケーターも、最初から上手かったわけではありません。

そして、今スケートボードを始めたばかりのあなたにも、これからできることがたくさんあります。

焦らなくていい。

誰かと比べなくていい。

自分のペースで、一歩ずつ。

今日の小さな挑戦が、未来の自分につながっていく。

それが、スケートボードの面白さです。

さあ、今日も自分のペースで滑りましょう。