スケートボードが上手な子には、ひとつ共通点があります。
それは 「考えることができる」 ということ。

技ができる子と、伸びていく子は必ずしも同じではありません。
大切なのは、うまくいかなかった時に
“なぜ失敗したのか”
“どうすれば良くなるのか”
を自分で考えられるかどうか。

スクールでも、上達の早い子ほど
「今のは前に乗りすぎた」
「足が板の真ん中に置けてなかった」
「もっと腰を落とそう」
など、自分で原因を言語化しています。
この「分析する力」がある子は、たとえ失敗しても次に繋げられるので、結果的に伸びるスピードが速いのです。

逆に、ただ繰り返すだけの練習は、上達の限界が早く来ます。
スケートボードは“考えるスポーツ”。
体の使い方、スタンス、板の動き…
ひとつひとつ気づいたことを積み重ねることで、技の精度がどんどん上がっていきます。

そして、この“考える力”はスケボー以外にも役立ちます。
勉強、遊び、友達関係――
どれも「どうしたら良くなるか」を考える習慣が、子どもの成長を大きく支えてくれます。

● 親御さんへのちょっとしたアドバイス

お子さんが失敗した時、
うまくいかない時、
ついアドバイスしたくなる瞬間があると思います。

でも、その前にほんの少しだけ、
「今、どう思った？」
「どこが難しかった？」
と問いかけてみてください。

子どもが自分の言葉で“原因”を考えはじめたら、
それはもう上達の第一歩です。
親御さんのひと言が、子どもの“考える力”を育てる大切なきっかけになります。